knee-in&toe-out(ニーイントゥーアウト)は下肢の異常アライメントの一つで故障時に多く見られる脚の使い方です。歩行など動作時に著明に確認することが出来ます。
確認方法
肩幅に脚を広げて立ち、つま先は真っ直ぐ前を向きます。
その状態で膝を曲げて行って下さい(しゃがむ)
その際に膝のお皿はどちらを向いていますか?内に向いていたら『ニーイン』の状態です。逆は『ニーアウト』です。
正しいアライメント
膝が内倒れして、つま先が外を向いて、拇趾球で踏み込んでいるダメダメな例
つまり、太ももが内旋(うちまた)膝から下が外ねじりの状態
典型的な悪い例(文光堂 美しく立つより抜粋)
下肢の基本的な屈曲とは、股関節の中心部と膝頭と第2趾が一直線に並ぶように使うのが基本です。そこで大腿部が内旋し、下腿部が外旋する使い方をしたら・・・膝が単純に捻じれます。それによってさまざまな障害が発生してきます。
では、自転車のペダリングでニーインが発生すると?
椅子に腰かけて、ペダリングに近い姿勢を作ってみて下さい。↑は一直線上ですよね。つまり捻じれてない状態です。
踏み込んだ際に痛みが出る(長い距離やヒルクライムでパワーを出そうとトルク重視で踏んだ際)この様に膝が内に入って、足底は拇指球を中心に強く踏み込んでしまうので膝に負担がかかるのです。
腸脛靭帯炎(膝の外側)鵞足炎(膝の内側)膝蓋靭帯炎(膝の下側)内側半月板損傷、など・・・
もし、この状況でしたら・・・
①サドルのポジションとクリートの角度ペダル及びQファクターの見直し
②インソールでの改善
③カント(角度)を付けての矯正
④施術して、ニーインしないようなトレーニングを行う
ペダルはスピードプレイがフローティングしますので膝に優しいと言われています。私もこれナシでは生きられませんw
クリートのセットは拇趾球中心に考えますが、結構奥深いですね。少しずつ前後に動かして一番ペダリングしやすく、膝軸がぶれない動かしやすい位置が的確だと僕は思います。
サドルは意外と高いケースが多いみたいです。もう一度セオリーの通り合わせてみて下さい。
インソールはそのメーカーによって志が違うのでw合う合わないがかなり出てきます。私、s-worksのシューズですが、スペシャのインソールがイマイチ合いませんでした。それと足首に古傷がありまして、どうしてもオーバープロネーションしてしまいますので、インソールは
スーパーフィートを入れています。これ入れてから『シム』が必要なくなりました。
カントこちらざっくり書いてますが、あくまでも矯正でしかなく、骨格自体は変わってないので対処療法ですね。でも、カントをつける事によって痛みが劇的に変わるケースは多々見ます。
まずはアライメントを矯正する施術を行ってから、それからご紹介する『スクワット』を行ってもらう運動がさらに効果的なんですが、矯正は専門家である我々に任せてもらって、まずは自分でも出来るスクワットをご紹介します。
肩幅に脚を広げて、つま先は正面を向く。
しゃがむように腰を落としていく。
その際に、膝がつま先化より前に出ない!(写真は少々出てしまってます。ギリokとゆう事でw)
股関節の中心部と膝頭と第2趾が一直線に並ぶように曲げて行きます。
体幹の安定、大腿四頭筋の柔軟性、足関節の柔軟性がないとフルスクワットは出来ません。
基本姿勢が崩れると、全く意味が無いうえに故障してしまうので基本姿勢が崩れる手前で行ってください。
上半身が下腿と並行(腰が反らない、へっぴり腰にならない)つま先が逆8の字にならない(ニーイン)様にします。
持っている棒が前に出たり、肘が曲がっていくのは背部、腰部の柔軟性の低下(腰痛、肩こりありませんか?)が考えられます。いわゆる体幹の弱化ってやつです。
上記に注意して、これをゆっくりと8回から12回を1セットします。
慣れてきたらセット数を増やしていきます。
ニーインの解消で行いますので回数ではなく綺麗なフォームで行わなければ意味がありませんので鏡の前で行うと良いでしょう。
ざっくりと進めてまいりましたが、まずは自身の弱点をしっかり見つけてケアしトレーニングで症状が出ないようにすることが一番です(キリッ